香港から日本へ帰る日、ホテルでは朝食をいただかず、香港国際空港のセンチュリオンラウンジへ向かいました。
楽しみにしていたのは、ラウンジでの食事。実際に訪れてみると、空港で搭乗を待つ場所というより、高級レストランでゆっくり食事を楽しんでいるような時間になりました。
特に印象に残ったのは、おかわりをお願いしたアワビのシュウマイと、センチュリオンのマークが入った缶のキャビア。
美しいマンゴームースまでいただき、旅の最後においしい思い出が増えました。
今回は、案内された奥のダイニングエリアでの体験を中心にご紹介します。
第1ターミナルのゲート60番付近へ
センチュリオンラウンジがあるのは、香港国際空港の第1ターミナル、ゲート60番付近です。
空港内の案内表示に従い、列車で40〜60番の搭乗口方面へ向かいました。香港国際空港は広いので、ラウンジまでの移動にも少し時間がかかります。
今回の帰国便は200番台の搭乗口。ラウンジを利用したあと、再び列車で移動する必要がありました。そのため、食事を楽しみつつ、搭乗口へ向かう時間にも余裕を持つことにしました。

iPhoneのウォレットと搭乗券で受付
受付では、iPhoneのウォレットに入っているクレジットカードと搭乗券を提示しました。
今回は物理カードを取り出さずに入場できました。「ウォレットに入れたカードでも受付できるんだ」と、ひとつ発見です。
お財布からカードを探す手間がないのは助かりますね。
これは今回の私の受付体験なので、カードや利用条件によって対応が異なる場合もあると思います。
受付の方からは「場所はわかりますよね?」というようなことを聞かれました。
香港のセンチュリオンエリアは初めてだったので、そのことを伝えて案内していただきました。利用履歴が見えていたのか、私が慣れているように見えたのか。理由はわかりませんが、少し印象に残ったやり取りでした。
混雑したビュッフェエリアから、奥の静かな空間へ
最初に通ったビュッフェコーナーの周辺は、とても混雑していました。
席はほとんど埋まっているように見え、たくさんの方が食事をしていました。途中にあった会議室などは空いていましたが、ビュッフェの近くは賑やかな雰囲気です。
そのまま奥へ進むと、もうひとつ入口があり、そこにも受付スタッフの方がいました。
その先に入ると、雰囲気が一変。広々としていて空席も多く、ゆったりと過ごせる空間が広がっていました。同じラウンジの中で、こんなに印象が違うのかと驚きました。
今回ご紹介する料理やサービスは、この奥のエリアで体験したものです。
滞在中はお手洗いへ行くために出入りすることもありましたが、奥の入口でカードや搭乗券の再提示を求められることはありませんでした。

朝食は席に座ったまま、メニューから注文
席に着くと、朝食のメニューを渡されました。
メニューを日本語に訳したものがこちら。
BREAKFAST MENU
朝食メニュー
提供時間:11:30まで
ラストオーダー:11:25
アメリカンブレックファスト
目玉焼き または スクランブルエッグ
黒トリュフ入りポークソーセージ、スモークベーコン
ポートベロマッシュルーム、グリルトマト
「Bakehouse」のフォカッチャを添えて
おすすめワイン
シャンパン / クレマン / プロセッコ
ヴィーガンブレックファスト
〈ヴィーガン〉
豆腐のスクランブル、植物性パティ
スライスアボカド、ポートベロマッシュルーム
グリルトマト、ブロッコリーニ
「Bakehouse」のサワードウブレッドを添えて
おすすめワイン
ロゼ / ピノ・ノワール
ロブスターとキャビアのエッグベネディクト
イングリッシュマフィンに
上質なキャビアとボストンロブスターをのせ
ポーチドエッグを添えて
調理時間:約15〜20分
おすすめワイン
シャンパン / クレマン / プロセッコ
ステーキ&エッグ
〈グルテン不使用〉
オーストラリア産和牛サーロインのグリル
ミニトマト、季節の野菜、ハッシュブラウン
削ったトリュフと目玉焼きを添えて
おすすめワイン
ピノ・ノワール / メルロー
中華朝食
やわらかな鶏肉と魚の浮き袋入りのお粥
アワビのシュウマイを添えて
おすすめワイン
クレマン / ピノ・グリージョ
チアヨーグルトボウル
〈ベジタリアン〉
チアシード入りギリシャヨーグルト
赤い果実とココナッツフレークをのせて
おすすめワイン
ロゼ / モスカート
季節のフルーツ盛り合わせ
〈ヴィーガン〉
おすすめワイン
モスカート
卵を使用する料理には、日本産の卵を使用しています。
アメリカンブレックファスト、ヴィーガンブレックファスト、ロブスターとキャビアのエッグベネディクト、ステーキ&エッグ、中華朝食など、気になる料理が並んでいます。
ヨーグルトボウルや季節のフルーツもあり、その日の気分やお腹の空き具合に合わせて選べそうです。
私は、ビュッフェで料理を取りに行くよりも、きれいに盛り付けられた一皿を席でゆっくりいただく食事が好きです。
荷物を気にしながら席を立ったり、料理を取りに行ったりする必要がなく、落ち着いて食事ができる。それだけでも、満足感が違います。
テーブルに並ぶ料理はどれも美しく、写真を撮りたくなる盛り付けでした。



この中で提供にお時間がかかるものはロブスターのエッグベネディクトです。
調理時間15分〜20分かかるようなので時間配分を考えると良いでしょう。
テーブルはそんなに広くはないので少しずつ頼むのが良いとは思います。
他のものはすぐに運ばれてきますし、ウエイターの方も3〜4人いらっしゃるので。
特においしかった、アワビのシュウマイ
朝食で特に気に入ったのが、チャイニーズブレックファストです。
メニューには、やわらかな鶏肉と魚の浮き袋入りのお粥に、アワビのシュウマイを添えた一皿と書かれていました。
このシュウマイが、とてもおいしかったのです。アワビに加えてエビもたくさん入っていて、もう少しいただきたくなりました。
そこで、おかわりをお願いすることに。
周りを見ると、私ほど勢いよく食べている方はあまりいなかったような気もします。でも、せっかくのおいしい料理。追加でいただいた分も、きちんと完食しました。
お粥とシュウマイをゆっくり楽しみながら、ホテルで朝食を食べずに来てよかったと思いました。
今回のラウンジで何が一番記憶に残っているかと聞かれたら、このシュウマイを挙げたくなります。

11時30分からはランチ&ディナーに
朝食の提供は11時30分までで、ラストオーダーは11時25分。11時30分からはランチ&ディナーのメニューに切り替わりました。
こちらにも興味をそそられる料理が多く、ついメニューをじっくり眺めてしまいます。
キャビアをはじめ、魚料理や和牛、パスタ、カレーなどが並び、デザートも用意されていました。
搭乗前の限られた時間なのに、レストランで何を注文するか考えているような気分になります。
メニューを日本語にAIで訳したものがこちら。
THE CENTURION LOUNGE
A LA CARTE MENU
ランチ・ディナーメニュー
提供時間:11:30~23:15
スープ
カリフラワーのスープほのかなカレー風味
(ヴィーガン・グルテン不使用)
おすすめワイン
ソーヴィニヨン・ブラン / ピノ・グリージョ
前菜
プレミアムキャビア
フォアグラと
タイム風味のブリニを添えて
おすすめワイン
シャンパン / クレマン / プロセッコ
アボカドとベルギー産アンディーブのサラダ
(ヴィーガン・グルテン不使用)
揚げケッパー、パッションフルーツ、ディル
ヴィーガンマヨネーズを添えて
おすすめワイン
モスカート / ピノ・グリージョ
バリックサーモンとベルギー産アンディーブのサラダ
(グルテン不使用)
揚げケッパー、パッションフルーツ、ディル
レモンマヨネーズを添えて
おすすめワイン
ピノ・グリージョ / ソーヴィニヨン・ブラン
メイン料理
大西洋産銀ダラのフィレとタラバガニ
(グルテン不使用)
緑の野菜、サマートリュフ
あっさりとしたアサリのブロスを添えて
おすすめワイン
シャルドネ / ソーヴィニヨン・ブラン
日本産和牛リブのソテー
季節の野菜とポテトグラタン
肉の旨味を生かしたグレイビーソースを添えて
おすすめワイン
メルロー / ボルドーブレンド
魚の浮き袋とガチョウ油の和え麺黄ニラ入り魚スープ
おすすめワイン
シャルドネ / ソーヴィニヨン・ブラン
ポルチーニのトルテリーニ
(ベジタリアン)
ポルチーニとパセリ
キノコのクーリを添えて
おすすめワイン
ピノ・ノワール / シャルドネ
野菜のコールハープリカレー
(ヴィーガン)
ナン、パパダム
レモンのピクルスを添えて
おすすめワイン
ソーヴィニヨン・ブラン / プロセッコ
デザート
自家製マンゴーとジュレのムースケーキ
チアシード、ポメロ
ライムを合わせたマンゴーのクーリを添えて
おすすめワイン
モスカート
季節のフルーツ盛り合わせ
(ヴィーガン)
おすすめワイン
モスカート
センチュリオンの缶に入ったキャビア
見た目にも特別感があったのが、キャビアです。
センチュリオンのマークが入った缶が、そのままテーブルへ。蓋を開けると、中にはキャビアがたっぷり入っていました。
缶のデザインも素敵で、食べる前から気分が上がります。
私には塩気がそれほど強くないように感じられ、ゆっくり味わうことができました。見た目の華やかさだけでなく、食事として楽しめたのも印象に残っています。
ラウンジでこんな一皿をいただけるとは、なんとも贅沢ですね。

マンゴームースも、美しい一皿
デザートのマンゴームースも、手の込んだ美しい一皿でした。
鮮やかな黄色のムースが器の中央に盛り付けられ、周りにもマンゴーが添えられています。運ばれてきたときは、すぐに食べるのがもったいなくなるような見た目でした。
メニューには、チアシードやポメロ、ライムを合わせたマンゴーのクーリを添えた、自家製マンゴーとジュレのムースケーキとあります。
料理だけでなく、デザートまで丁寧に盛り付けられているところにも、レストランのような印象を受けました。

あまり時間もなかったので すぐに提供していただけそうなものを頼みました。
5分くらいで持ってきていただけました。
アートを眺めながら、自分の時間を楽しむ
この空間では、一つひとつの席にアートが飾られていて、座ったまま鑑賞できるようになっていました。
食事の合間に作品へ目を向けたり、少し休んだり。搭乗までの時間を、静かに楽しめます。
以前訪れたヒースロー空港のセンチュリオンラウンジはどこかアットホームな印象がありました。
今回の香港で案内されたエリアは、それぞれが自分の時間を楽しむ雰囲気。
周囲の方と談話するというより、食事やアートを楽しみながら落ち着いて過ごす空間に感じました。
ラウンジでの過ごし方も、人それぞれでした。飲み物や食事を取らず、静かに過ごしている方もいれば、帰り際にテーブルへそっとチップを置いていく、欧米の方と思われる方も。
私は料理をしっかり楽しんでいましたが、ふと周りに目を向けると、それぞれの旅の合間の過ごし方が見えて、そんな様子も印象に残りました。
同じセンチュリオンラウンジでも、場所によって印象が違うものですね。

搭乗口へは、余裕を持って出発
もう少しゆっくりしていたい気持ちもありましたが、200番台の搭乗口へ移動するため、少し早めにラウンジを後にしました。
空港の画面で「Gate close」の表示を見かけると、どうしても焦ってしまいます。最後まで落ち着いて過ごすためにも、移動時間には余裕を持っておきたいところです。
たくさん食べたこともあってか、機内ではほとんど眠ってしまい、あっという間に日本へ到着していました。
今回のセンチュリオンラウンジは、私の中にあった空港ラウンジのイメージを変えてくれる場所でした。
席に座って料理を選び、美しく盛り付けられた一皿をゆっくりいただく。
キャビアに添えられたフォアグラ、卵料理に添えられたトリュフ。
気づけば「世界三大珍味」と呼ばれる食材を、すべていただいていました。
空港のラウンジでこんなに贅沢な食事を楽しめるとは、思ってもいませんでした。
アートを眺め、旅の余韻に浸りながら過ごす。帰国前の時間まで、旅の楽しみになりました。
そして今も思い出すのは、あのアワビのシュウマイ。香港を訪れるときには、またいただきたい一皿です。
