大阪駅直結でありながら、まるで美術館のような空間。
駅の歴史と美食を楽しめる、大人のためのラグジュアリーホテルでした。
名前の通り、このホテルには大阪駅の歴史や鉄道文化が随所に散りばめられており、館内を歩くだけでもまるでひとつの旅をしているような気分になります。
ホテルに足を踏み入れた瞬間から、他のラグジュアリーホテルとは一味違う世界観が広がっていました。

ホテル全体に散りばめられた「駅」の物語
エレベーターホールに近づくと、ふんわりと竹の香りが漂います。
よく見ると、エレベーター前のデザインは駅の乗車口をイメージしたような造りになっており、細かな演出に思わず足を止めてしまいました。

ロビー手前には思わず立ち止まってみてしまう 木製の大きな楕円形のオブジェがあります。
一見すると不思議な形ですが、実は大阪環状線をモチーフにしたものだそうです。
完全な円ではなく、わずかに歪んでいるところにリアリティを感じます。

フロントカウンターも駅の改札口を意識したデザインになっており、ホテル全体で「駅」というテーマが一貫して表現されています。
客室へ向かう時間さえも楽しい
客室へ向かう廊下にも遊び心があります。
壁には西日本各地の名所を表現したアート作品が飾られており、「これはどこの景色だろう?」と自然と興味が湧いてきます。
気になった作品があれば、カードキーに記載されたQRコードを読み取り、その作品にかざしてみてください。
AR体験が始まり、駅名や地域の情報が表示されます。
次の旅先を探すヒントになるかもしれません。
客室はまるで美術館のような空間
お部屋に入ると、まず目を引くのがウェルカムスイーツの充実ぶり。
さらにKITTE大阪に入っているお菓子屋さんのカヌレ、カステラ、などのお菓子が並びます。


冷蔵庫内のドリンクも無料で利用できます。

さらにワイングラスの奥には、飲む出汁やお茶、おかきなどが用意されていました。
大阪の地元のお菓子やお茶を楽しむことができました。
客室内には茶器や書籍、アート作品も飾られており、まるで美術館に滞在しているかのような非日常感を味わえます。

大きな窓からは大阪の街並みが一望でき、朝、昼、晩で違う表情を見せてくれます。

円形バスタブとPOLA最高峰「B.A」のアメニティ
バスルームで印象的だったのは円形のバスタブ。

ゆったりとしたサイズで開放感があり、旅の疲れを癒してくれます。
アメニティはPOLA最高峰ブランド「B.A」。
スキンケアセットやフェイスマスクまで用意されており、使用後は肌がしっとりとなめらかになりました。

アメニティはお重のような箱に美しく収納されています。
その箱には、かつて駅員さんが切符を切る際に使用していた鋏の切り込みをイメージしたデザインが施されており、ここにも駅の歴史へのこだわりが感じられます。
ヘアバンドやヘアゴム、ブラシ、歯ブラシ、マウスウォッシュまで細かく揃っており、素敵なデザインでした。
ウォークインクローゼットも広々としており 鏡台も別にありました。

スリッパは幅広でふかふかの肌触りでした。
ターンダウン後のおもてなし
夜になると、ベッドサイドにはアーモンドチョコレートと安眠・リフレッシュスプレーが置かれていました。

こうした細やかな心遣いも、大阪ステーションホテルの魅力のひとつです。
38階スペシャリティサロンは宿泊のハイライト
今回の滞在で最も印象に残った場所が38階のスペシャリティサロンでした。
扉を開けると、未来と過去をテーマにしたガラス製のモニュメントが迎えてくれます。

その奥には大阪の街並みが大きく広がり、思わず息をのむ絶景。
サロン全体は豊臣秀吉と千利休をイメージして設計されているそうです。

当初は天井を黄金色にする予定だったそうですが、落ち着きを重視して現在のブロンズカラーになったとのこと。
梅をモチーフにした銅の鋳物が散りばめられ、和の美しさを感じられる空間になっています。

ティータイムも充実
ティータイムにはセイボリーやスイーツ、フルーツなどの種類方なメニューが並びます。
スタッフの方におすすめを聞いてセレクトしたものがこちら。

ローストビーフのサンドウィッチはスタッフの方が温めてくれ パンがサクサクになってまた違った表情に。

飲み比べのためにワインを2種用意して下さいました。
プロの説明とお客様が好きなものを一歩先まわりして提案していただけるサービスは嬉しいものです。

パフェも作ってくださったので ありがたくいただきました。
オランジェットが一番のお気に入りでおかわりしました。

フルーツの中にはマンゴーがあり、濃厚でとろけるようなちょうど良い熟しかげんでした。
一見オレンジに見えるのはせとか。せとかの糖度も高くジューシーで食べやすいようにカットされていました。

梅田スカイビル、淀川、北摂の山並みなど見渡せる景色の中 楽しむことができます。


総支配人のこだわりが詰まった美食の数々
大阪ステーションホテルは食へのこだわりも格別です。
総支配人が料理長出身ということもあり、一品一品に強いこだわりを感じました。
ブルーチーズも他ホテルではあまり見かけない珍しいものが揃っています。

スティルトンだったかな?左端のブルーチーズが食べやすくて美味しかったです。
他にも高級食材を使った前菜がたくさん並んでいます。
キャビアなども食べ放題なのです。

ホットミールはテーブルについたまま 3種類のメニューから好きなものを一つずつ選ぶことができます。
・オマール海老のラーメン
・ローストビーフの肉吸い
・からすみ蕎麦
豪華な食材を使った料理などのホットミールが運ばれてきます。



濃厚なオマール海老の出汁とレモンの爽やかな酸味もありスープも全て飲み干してしまいます。

そばは最後の締めにあっさりといただけます。
個人的にはアンティチョークやヒラ貝のソテーも印象に残りました。

どの料理も素材だけでなく、調味料選びまで徹底的にこだわられています。
スタッフの方の温かいおもてなし、詳しい説明など館内での楽しみ方を教えてくれ滞在がより濃いものとなりました。

一度では食べきれないです。
何日か滞在することで 色々な種類を楽しめることができます。
ソムリエが提案するペアリング
サロンではソムリエの方が料理に合うお酒を提案してくださいます。
美しいカクテルやフルーツをたっぷり使ったモクテルも魅力的でした。



なかでも印象的だったのが日本酒。
厳選された日本酒とサービスでいただいたからすみの組み合わせは絶品で、今回の滞在で最も感動したペアリングでした。

朝食は何度でも食べたくなるクオリティ
スペシャリティサロンでの朝食
朝食は6種類のメニューから選ぶことができます。
気に入ったメニューはおかわりも可能です。
今回いただいたのは、
- 和朝食
- ベーコンとマッシュルームのオムレツ(シャンピニオンソース)
- 冷たいお蕎麦
- ローストビーフ
特にローストビーフには紫色のタスマニア産ソルトが添えられており、お肉本来の甘みを引き立てていました。
お肉も柔らかく 朝からサラリと食べられる美味しさ。

海鮮丼も非常に美味しく、おかわりまでしてしまいました。

いくら、胡麻カンパチ、マグロ、昆布、あおさ、ガリなどが贅沢に散りばめられた一杯は、朝から幸せな気持ちになれる逸品です。
しじみのお味噌汁との相性も抜群でした。


その他ビュッフェ台にも数々の食材が並び、印象に残ったのはうなぎのちまき
甘辛いソースとうなぎの香りが餅米を引き立てて 外国人も好きなテイストなのでは と思いました。

季節のスープやサラダもあります。

29階 THE-MOMENT GRILL DININGでの朝食
こちらの朝食会場はお子様連れや多くの人で賑わいを見せているビュッフェ会場。
カジュアルな感じです。

削りたて鰹節など色々トッピングしすぎましたが、お豆腐が美味しかったです。
後から調べてみましたが、大阪にある まるしん豆腐店のお豆腐のようです。

絞りたてモンブランやお寿司など目をひくメニューも並びます。
絞りたてモンブランの中は何だと思いますか?
ヒントはドラえもんが好きな食べ物です。斬新なアイディアですね。

その中で私が特に気に入ったのは畑のめぐみの焼き野菜と合わせて添える「デュカ」とフルール・ド・セルでした。

オリーブオイルと合わせて焼き野菜やバケットにつけていただくと、スパイスの香ばしさが広がり、思わずおかわりしたくなる美味しさ。

華やかなメニューだけでなく、こうした細かな食の提案にも大阪ステーションホテルらしいこだわりを感じました。
BARで体験する大阪駅の物語
バーもぜひ訪れていただきたい場所です。
案内されたのは「駅長室」。
扉を開けた瞬間、その先がバーになっている演出には思わず感動しました。
180度広がる大阪の夜景も圧巻です。


コースターには大阪駅開業日が刻印されており、まるで切符のようなデザイン。

さらにスタッフの方が駅員さんになぞらえて切符を切る演出までしてくださいます。
最後まで駅というコンセプトを徹底的に貫いていることに驚かされました。

コースターには0511の数字が。
これは大阪駅が開業した日付なのだそう。

今日の日付も刻印して下さいますよ。

時間帯によっては満席になることも多いようです。
他にはないBarの雰囲気を味わってみてはいかがでしょうか。
朝と夜で異なる瞑想体験
滞在中は瞑想プログラムにも参加しました。
朝の瞑想は、太陽をイメージしたようなオレンジ色の光に包まれ、爽やかな香りと鳥のさえずりが流れる空間で行われます。
森林の中にいるような感覚のなか、ヨガで身体をほぐしながら瞑想を行います。
五感が研ぎ澄まされ、一日を気持ちよくスタートできました。
夜の瞑想では、空間全体がブルーを基調とした落ち着いた雰囲気に変わります。
ラベンダーの香りが漂い、心身ともに深くリラックスできます。
特に印象的だったのは、ネパールの職人が一枚の銅板から手作業で作り上げたシンギングボウル。
高い天井に美しい音色が響き渡り、その振動が身体全体を包み込みます。
心と身体を整えながら、一日の終わりを穏やかに過ごすことができました。
まとめ
大阪ステーションホテルは、単なる高級ホテルではありません。
大阪駅の歴史や鉄道文化を現代的なラグジュアリー空間に昇華させた、唯一無二の体験型ホテルです。
・38階スペシャリティサロンでの最高の笑顔やスタッフのおもてなし
・こだわりの食材の数々
・マンゴーやせとかなどの上質なフルーツ
・ゆったりくつろげる客室
館内の至るところに物語があり、客室、美食、バー、瞑想体験に至るまで徹底した世界観が貫かれています。
「ホテルそのものを目的地にしたい」
そう思わせてくれる、記憶に残る滞在でした。
